
こちらの記事にも書きましたが、もともとは1匹だけを引き取るつもりで譲渡会に参加しました。
推定生後2ヶ月。普段はミルクボランティアさんのお家で過ごし、週末に譲渡会へ参加する子たち。わたしが参加した譲渡会で、この子たちが何度目だったのかはわかりませんが、疲れた様子を見せることなく天真爛漫な姿を見せてくれたことが印象的でした。
わたしは、犬との生活経験があるとはいえ、猫との暮らしは経験がなく、まして、以前は猫を苦手としていた人間。猫は猫。特性も違えば暮らし方も違うはず。いきなり2匹と暮らすなんて、考えてもいませんでした。
しかし、同じケージにいた 兄弟猫 2匹を引き離すことができず、お迎えしたわけです。
環境が変わっても変わらない絆

言っても始まりませんが、考えると心が痛みます。「なぜ、こんなにかわいい子たちが殺処分の運命?!」と。
どういう状況で生まれて、ここまできたのかわかりませんが、サバイバルをしてきた兄弟。なんとか生きる道を手に入れた兄弟。この兄弟に勝る絆を、わたしは見たことがないかもしれません。
全てを受け入れ、全てを理解し合う兄弟。行動を見ていると、まるで会話が聞こえてくるかのようです。一緒にくっついているときもあれば、離れているときもあるのですが、最終的に心落ち着くところを認識している兄弟。「2匹でひとつの世界」を創り上げていると言えるでしょう。

詳細は別の記事で投稿したいと思っていますが、Linoは1歳になる前に生死にかかわる病気をしました。今日明日でどうなるかわからないという状態だったときのMakanaの心配そうな姿、そして、復活の可能性が見えてきた頃のMakanaの喜ぶ姿からは、嘘偽りのない「愛」を感じました。
この子たちは、共に生きている!「兄弟でお迎えして良かった!」心からそう思います。
パンチとプロレスで、日々学び合う兄弟ギャング

わたしがこの子たちに教えたことは何かあるだろうか?と、ふと考えました。
おトイレトレーニングは、2ヶ月にしてすでにできていたし、ごはんもカリカリフードが食べられたし、ケージに入れて「出せ~!!!」という雄叫びもありませんでした。(ワンコのときは、夜鳴きがありました。(;^_^A)
わたしが手を貸さなくても、2匹で楽しそうに遊んでいるし、飛んだり跳ねたり大忙し。ただ丸めただけの紙のボールもリノマカにとっては、立派なおもちゃ。たちまちホッケー大会が繰り広げられます。一丁前に、猫パンチや猫キックもして、プロレスざんまい。

しっかり暴れた後は、くっついてお寝んね。家に来て、しばらくは、LinoがMakanaの身体をチュッチュしていました。ママのおっぱいを思い出していたのかな。ママのおっぱい飲めていたのかな。
自分たちでどんどん遊び方・楽しみ方を覚えていくリノマカブラザーズ。プロレスを通して痛みを感じ、加減を知るリノマカブラザーズ。猫同士の関わりの中で、猫の特性を活かして基本的なルールや社会性を身に着けていけるのは、一緒に暮らす兄弟がいるからこそと言えるのではないでしょうか。
もちろん、性格や相性がありますので、全ての猫に言えることではないと思います。しかし、リノマカに限って言うと、わたしがあれこれと教えなくても、手を貸さなくても、兄弟で社会性(小さな社会ですが(笑))を身に着けていってくれています。
こどもはこども同士で学んでいくと、よく耳にしますが、猫も同じですね。猫は猫同士で学んでいく。改めて、「兄弟で迎えて良かった!」と心から感じます。
兄弟猫 としてのしあわせ

今思うこと。「兄弟を引き離さなくて良かった!」
過去(譲渡会)に戻って、もしも当初の予定通り、1匹だけをお迎えしようとしているわたしがいたら、こう言いたい。
「この子たちは、生まれたときからずっと一緒。小さな体でサバイバルをしてきた兄弟。あなたが、1匹しか引き取れないのであれば、2匹揃ってしあわせにしてくれる家族を探してあげて。」
しあわせのカタチは様々ですが、この子たちのしあわせは「2匹で生き抜くこと」。わたしの役割は、これからも、リノマカブラザーズが共にしあわせに暮らせるように、全力でサポートしていくこと。環境を整えること。
リノマカブラザーズのはぴはぴハッピーにゃんダフルライフは続きます。
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